戸建ての雰囲気も楽しめる?分譲マンションの一階の住み心地は?
分譲マンションの購入を検討する際、多くの人が高層階に憧れるのではないでしょうか。しかし、あえて一階を選ぶ人もいます。一戸建てのような雰囲気が味わえる、階段やエレベーターの上り下りがない、地震のとき逃げやすいなど、そのメリットはいくつかあげられます。一階の住み心地について知り、部屋を選ぶ際の参考にしてみてください。
一階住戸の住み心地とは
マンション一階の部屋の住み心地のよさとしては主に「移動がラク」「下の部屋への気づかいがいらない」「地震のとき逃げやすい、揺れが少ない」といった3つのポイントがあげられます。それぞれのポイントについて、順に詳しく説明します。
まず「移動がラク」という点について。マンションは、高層階に住めば住むほど、部屋にたどり着くまでの時間が長くかかってしまいます。しかし、一階であれば階段やエレベーターを使用する必要がありません。重い荷物を持っているとき、ベビーカーなどを押しているとき、朝ごみ出しをするときなど、なにかしら大きな荷物を持っているときには、一階の部屋のほうがラクであるといえるでしょう。また、朝が弱い人にとっては、朝の準備をした後すぐに建物を出ることができる一階が向いているかもしれません。
次に「下の部屋への気づかいがいらない」というポイントが挙げられます。マンションに住む際、気になるのが周りの住民との生活音トラブルです。「周りの住民の音がうるさい」という問題だけでなく「自分の部屋の音が相手に迷惑になってしまう」という場合もしばしばあります。その点、一階であれば下の階への気づかいをする必要がありません。
その分、住民間でのトラブルになる可能性は減るといえるでしょう。とくにお子さんがいる家庭などでは、子どもの足音が騒音として捉えられてしまわないかが心配になると思います。しかし、一階部屋であればそういったことを気にする必要があまりなくなります。結果的に「静かにしなさい」と言わなければならない場面が少し減り、子どもに対していらいらしてしまうこともが軽減できるでしょう。
最後のポイントは「地震のとき逃げやすい、揺れが少ない」という点です。地震大国である日本では、例年非常に多くの地震が起きています。いざ大きな地震が起きたとき、一階に住んでいればすぐに避難を開始できます。また、避難するほどの大きさの地震ではなくとも、地震の際には高層階の方がより揺れが大きくなります。地震が苦手な方は一階に住んだ方が安心できるでしょう。
以上のような防災の観点からいうと、高層階よりも一階の部屋のほうが優れているということができます。
防犯・プライバシーが気になる!
ただ、マンション一階は、歩道などに面しているため空き巣などが心配な方も多くいると思います。2階以上の部屋も空き巣被害がまったくないわけではありませんが、一階のほうが入りやすいのは事実です。常に施錠はしっかりとしておく必要があるでしょう。
最近はオートロックや防犯センサーのあるマンションもあります。また、管理人や監視員がマンションに居てくれるタイプのマンションも存在します。
防犯に気を配りたい方は、ぜひそういったマンションを選ぶことをおすすめします。分譲マンションを選ぶ際に、駐車場や共用スペース、エントランスなどに防犯カメラを多く配置しているマンションを選べば、万が一なにかあったときに録画を確認することもできます。そういったセキュリティがしっかりしているところであれば、一階でも安心感を持って生活できるでしょう。
そのほかの注意点とは
そのほかの注意点として「外からの視線に晒されやすい」「車などの外からの音が聞こえやすい」「虫が入ってきやすい」といった点が挙げられます。それぞれの注意点については、マンション選びのときに注意して確認し、自分の許容範囲と相談をする必要があります。マンションによっては、そういった注意点(デメリット)を軽減するために、背の高い木などを設置して外から見えにくくし、外からの音も軽減できるよう工夫しているマンションもあります。
あなたがマンション選びをする際には、外部からの影響などに対してそのマンションがどれくらい対策をしているのか、といったことにも注意して選ぶとよいでしょう。虫などの対策としては、網戸の開閉に気をつけておく、防虫剤を適切に使用するなどが考えられます。
まとめ
ここまで分譲マンションの一階部屋について「一階住戸の住み心地とは」「防犯・プライバシーが気になる!」「そのほかの注意点とは」といった観点から解説しました。分譲マンションの購入となると、決して小さな買い物ではありません。それこそ、一生に一度の買い物になる可能性もあります。上記でお伝えしたようなポイントを押さえて、不動産会社の人とじっくり相談されることをおすすめします。