築年数が古い分譲マンションを購入する際のポイントとは
広さや立地が同じ条件でも安く購入できることが魅力の中古マンション。購入する際に特別気をつけた方がよいポイントとは何でしょうか?本記事では、築年数が古い分譲マンションを購入する際のポイントを詳しく紹介します。分譲マンションの購入を考えているという方は、ぜひ参考にしてください。
中古物件ならではのメリット
中古物件のメリットを紹介します。中古物件には新築にはないメリットが多いため、新築がよいと考えている方もメリットを確認しておくことがおすすめです。
安さ
やはり中古物件に住む最大のメリットは、安さといえるでしょう。同じ立地・同じ間取り・広さの新築物件と中古物件が2つあった場合、全く同じ条件でも中古の方が安く購入することが可能です。マンションを購入するのが夢だったけど、予算に余り余裕がないという方は、中古マンションの購入も検討してみることがおすすめです。
好立地の物件を選べる
中古マンションには、好立地の物件を選べるというメリットも存在します。基本的に駅前などの好立地な場所には、既に何かしらの建物が建っているため、物件を購入したいと考えても新築にこだわると購入することはできません。しかし中古であれば、簡単に物件を見つけることができます。もし、好立地な場所に物件を購入することを考えている場合は、中古マンションの購入も検討してみましょう。
資産価値が下がりにくい
中古マンションには、資産価値が下がりにくいというメリットも存在します。マンションはおおよそ築25年以降にもなると資産価値がほとんど下がらなくなるといわれています。そのため、中古の状態で購入すれば数年間住んだ後で手放したとしても、購入時の金額と変わらなかったというケースは珍しくありません。購入した物件の資産価値を下げたくない場合には、築年数が25年以上の物件を検討してみましょう。
中古物件が持つデメリット
次に中古物件を選ぶことのデメリットを紹介します。中古物件にはメリットが多いですが、デメリットが存在します。購入を決める際は、メリットだけを見るのではなくデメリットもしっかりと把握するようにしましょう。デメリットを知らずに購入を決めてしまうと、取り返しのつかないことになります。
耐震性能が低い可能性がある
マンションの耐震性能の基準は、1981年6月に新たに設けられました。そのため、1981年より以前に建てられた建物の場合、耐震性能が低い可能性が高いです。どこの地域に住んでいたとしても地震はいつ起こるかわかりません。耐震性能が高い物件に住みたいと考えている場合は、何年に建てられたのかという点に注意しましょう。
間取りや設備が古い
中古物件には、間取りや設備が古いというデメリットも存在します。築年数が20年程度であればあまり気にすることもないかもしれませんが、30年・40年前に建てられた物件の場合は、リフォームをしなければとても快適に生活できない可能性があるので、注意しましょう。リフォーム工事なしにそのままの状態で住みたい場合には、築年数が古すぎると設備面で後悔するかもしれません。
月々の負担が大きい
中古物件ならではのデメリットとしては、月々の修繕積立金といった管理費用の負担が大きいことも挙げられます。マンションに住む以上、毎月の管理費用の負担を免れることはできませんが、築年数が古いと新築に比べて、月々の負担額が大きくなる傾向があるので注意しましょう。マンション購入後の生活費に余力がないという場合には、あらかじめどのくらいの金額がかかるのかを調べておくことがおすすめです。
優遇税制の対象外
中古物件を選んだ場合、住宅ローンの優遇税制の対象外になる可能性があります。基本的には築年数で制限がかかっているケースが多いため、中古物件を選ぶ際は事前に築年数から優遇税制の対象になるかを確認しておくようにしましょう。
中古物件を購入する際にチェックすべきポイント
中古物件を購入する際は、隅々まで管理が行き届いているのか、耐震性能に注意するようにしましょう。ここからは、中古物件を購入する際にチェックすべきポイントを詳しく紹介します。
修繕工事が定期的に行われているか
中古物件を購入する際は、必ず修繕工事が定期的に行われているのかをチェックするようにしましょう。建物の寿命にはしっかりと管理を行っているかが深く関係しています。そのため、修繕工事が必要なタイミングで行われていない物件を購入してしまうと、その後住める期間が短くなってしまいます。
空室状況
中古物件を購入する際は、空室状況も重要です。なぜかというと、空室が余りに多い物件では、定期的な修繕の費用が集まらないため、適切に修繕が行われていない可能性が高いからです。購入時には自分の購入するお部屋だけでなく建物全体の現状も確認するようにしましょう。
耐震性能
中古物件は築年数によって昔の耐震基準で建物が建てられている可能性があります。昔の基準は今と比べて緩かったため、昔の基準で建てられている物件は耐震性能が低い可能性が高いです。法律が変わったのは1981年のため、購入時には1981年よりも後に建てられている物件かどうかをチェックするようにしましょう。
立地
たとえ立地はあまり気にならないという場合にも、立地は重視した方がよいでしょう。なぜかというと、中古物件を購入する方の大半は、優先的な条件として好立地なことを考えているからです。そのため生涯購入したマンションを絶対に手放さないわけでなく、いつか手放すことを考えているのであれば立地も考慮に入れておきましょう。中古であれば、比較的人気エリアでも好立地の物件が見つかりやすいです。
まとめ
本記事では、築年数が古い分譲マンションを購入する際のポイントを紹介しました。中古と聞くと抵抗感がある方もいるかと思いますが、中古マンションならではのメリットが豊富に存在しています。そのため、住まいを購入する際は最初から中古の物件を避けるのではなく、中古の物件も候補のひとつとして検討してみることがおすすめです。