分譲マンションを選ぶときは「坪単価」もチェック!計算方法や注意点も解説!
マンションの購入を考えたとき、マンションの価格だけを見て選ぶのはもったいないです。賢く選ぶには坪単価も一緒にチェックしましょう。坪単価をチェックすることで、エリアのマンションの相場を知ったり、同じマンションの住戸の適切な価格を知ったりできます。少しでもお得にマンションを購入するために、坪単価を理解しておきましょう。
マンションの坪単価を計算するには
坪単価の計算方法は次のようになります。
坪単価=販売価格÷面積(平米)×3.3
3.3という数字は、1坪を平米にしたときの数字です。たとえば4,000万円のマンションで面積が80平米だった場合の計算は以下となります。
4,000万円÷80平米×3.3=165
坪単価は約165万円となります。
■坪単価とは
そもそも坪単価とは、工事費や土地価格などを坪で表したものです。相場価格の把握や他の物件と比較する場合に役立つでしょう。
坪単価を計算する面積には壁芯面積と内法面積があります。壁芯面積とは、壁の厚みの中心線に囲まれた面積を床面積にしたものです。チラシやネットなどで記載されている専用面積は、壁芯面積が使われています。
内法面積とは、壁の厚さを含まない床のみの面積です。そのため同じ面積でも、壁芯面積か内法面積で坪単価は大きく違うのです。坪単価を見るときは必ず、壁芯面積・内法面積のどちらから出されたものなのか確認をしましょう。
坪単価を比較ポイントにするメリット
坪単価を使うと、次のようなメリットが得られます。それぞれをご紹介します。
■同じマンションの部屋の比較
同じマンションでも住戸の面積、デザインは異なります。2つ以上のタイプで悩んでいる場合に坪単価を使用します。仮にAとBで検討しているとして、総価格はBが安くても、坪単価はBの方が高くて、Aタイプの方が資産価値は低い場合もあります。坪単価が高くなる傾向としてはルーフテラスや角部屋など、条件のよい住戸です。
■地域のマンションと比較をする
同じような面積で新築と中古マンションがあると、新築マンションの方が総価格は高いです。中古マンションは築年数や設備などが古ければ古いほど、総価格は下がるため総価格だけで価値を決めるのは難しいのです。坪単価であれば、築年数や設備などに関係なく価格を出せるので、お得に購入できるマンションを知ることができます。
■知らない地域での相場を知る
まったく知らない地域でマンションの購入検討をしている場合、マンションの相場はわからないものです。とくにマンションは立地で価格は決まると考えられています。知らない地域だと、どこの地域が高いのか安いのか判断が難しくなります。そのような場合にも、坪単価を使うことでエリアの相場がわかり、希望とする予算から地域を探し出せるのです。
■不動産会社の人との会話に困らない
基本的に不動産会社の人は坪単価を含んで話を進めます。そのため、坪単価の知識があることでスムーズな話ができるでしょう。また、たくさんの情報を集められるので、マンションの購入の失敗も少なくなります。
坪単価で比較する際注意したいこと
坪単価を使用するメリットを紹介しましたが、比較するときに気をつけたいポイントがあります。それぞれの注意点をご紹介します。
■坪単価は目安
坪単価はエリアのマンションや同じマンションを比較するのに便利ですが、あくまでも目安です。坪単価だけで判断するのはおすすめしません。坪単価が安いからといって、お買い得というわけではないのです。
ただし、坪単価の高い物件だと角部屋で上階などの好条件な場合があり、坪単価が安ければ間取りがイマイチ、景色が悪いなどの場合があることも事実です。そのため坪単価は参考のひとつとして、間取りや設備、住戸の向きなどについても確認をしましょう。坪単価、条件が一致した物件が、運命の物件になるかもしれません。
■壁芯面積と内法面積
坪単価を調べるのに使う床面積には壁芯面積と内法面積があります。壁芯面積は壁や柱を中心線に囲んだ部分を計測したもので、壁や柱の厚みが床面積に半分含まれています。
内法面積は日常生活で使う床を計測したものです。壁や柱の厚みは含まれていません。実際に使用できる面積がどのくらいあるのか知りたい場合は、内法面積で計算された坪単価を知りましょう。内法面積を知ることで、配置できる家具などのサイズがわかります。不動産会社に確認すると教えてもらえるでしょう。
分譲マンションは総価格だけでなく、坪単価のチェックも大切です。坪単価には壁芯面積と内法面積があり、不動産会社では壁芯面積が用いられています。エリアのマンションの比較、知らない地域の相場を知るなど、坪単価には多くのメリットがあります。しかし、坪単価だけで決めるのはよくありません。必ず住戸の向き、間取り、設備などの条件を確認しましょう。そうすることで、理想とする条件が揃ったマンションに出会えるかもしれません。